ネパールの世界遺産・サガルマータ国立公園をトレッキングしてきました

私は小さな頃からエベレストをこの目で見るのが夢でした。だからこの春、ついに念願のエベレスト街道をトレッキングしてきました。期待を裏切らない素晴らしい旅になりました。

エベレスト街道は世界遺産であるサガルマータ国立公園の中にあります。エベレストの他にもローツェやマカルー、チョ・オユーといった8千メートル峰が連なる国立公園ですから、世界で最もスケールの大きい公園と言ってもよいでしょう。

トレッキングの日程は、エベレスト街道の玄関口であるルクラと標高5,545mのカラパタールのあいだを、12日間かけて往復するというものです。自分のペースで歩きたいからツアーには参加しませんでした。最初から最後まで、たった一人の単独行のトレッキングです。

ところで、エベレスト街道のことをよく知らない人に「一人でエベレス街道を歩いてきた」と言うと、「すごいね」とよく驚かれます。でも本当は全然すごくないんです。エベレスト街道は世界で最も人気のあるトレッキングルートの一つですから、道中は宿泊施設が充実しています。テントや食べ物を背負って歩くわけではないんです。必要なのは歩き抜く体力だけ。それさえあれば誰でも完走できるのがエベレスト街道というトレッキングルートの魅力です。

とはいえ、12日ものあいだ歩き続けるというのは、やっぱり大変なことではあります。途中、私も挫けそうになりました。トレッキングの6日目、標高4,410mのディンボチェで高山病になってしまい、激しい嘔吐と下痢に苦しんだのです。幸いなことに寝ると治りましたが、体調が戻らなければ夢半ばにして下山しなければならないところでした。

そして苦しみながらも歩き続けた甲斐あって、8日目の午後0時、ついにカラパタールの丘に立ち、憧れのエベレストをこの目にしました。天気は快晴。陽の光を浴びたエベレストが神々しく聳え立っています。それは感動が全身を突き抜けるような素晴らしい風景でした。来てよかった、歩いてよかったと心から思いました。

エベレスト街道には電車や車は走っていません。だからエベレストを間近で見るためには、歩いてカラパタールまで辿り着かなければなりません。それは自分の足で歩いた者だけが見ることのできる風景なのです。だからこそ、この旅の満足感はとても大きなものとなりました。

こちらもチェック!人気コンテンツ!