ここで降りろってホント!?何でもアリの中国旅行

陽朔旅行でのことです。陽朔というのは、中国桂林の隣の地域です。水墨画の様な風景で有名な桂林は、最近は都市化していて、多くの人が想像するあの風景は、桂林と言うより隣町の陽朔でこそ楽しむことができるそうです。それで今回桂林にはあえて寄らないで、陽朔旅行としたのです。広州に宿泊して、そこから桂林行きの大型夜行バスで向かいました。夫と私は、陽朔の中央バスターミナルで明け方下車する予定でした。初めての中国での寝台バスで、意外と清潔だし、なかなか幸先が良いなと思っていたのですが、数時間後事件は起きました。

ちょうど夜中の12時頃、もうバス内も消灯して皆寝静まっていたのですが、気のせいか私達の名前を呼ぶ声がします。添乗員のおじさんが私達を探しているのです。返事をすると、おじさんが暗がりの中、手にした懐中電灯を頼りに近づいてきます。何事かと思っておじさんの話を聞いていたのですが、だんだん意味がわからなくなってきました。一応私達二人とも日常会話程度の中国語には困らないのですが、どうもおじさんは「このバスは陽朔のバスターミナルに行かないから、陽朔に近い別の地点で下車してくれないか」と言っているのです。これは聞き間違い…?聞き直しても、おじさんはやはり同じ事を言います。どうしてか尋ねると、おじさんははっきりとは言いませんでしたが、どうやら私達二人以外は全員桂林に直行するお客さんで、私達二人のためだけに陽朔バスターミナルに寄るのは難しいと。要はルートを少し変更して、近道したいらしいのです。確認した所、そこから先は、よくある地元のバイクタクシーを使えばすぐに陽朔バスターミナルに着く、料金も7〜8元程度(当時は確か日本円で150円前後)だろう、あそこにはいつもバイクタクシーが沢山いるから足には困らないはずだと言います。「はぁ?」と思いましたが、おじさんも幾分申し訳なさそうにしているし、大体こういうのは少数派の意見は通らないという事を今までの中国での経験上悟っているので、しょうがなく良くわからない場所で降りることに同意しました。

夜中の12時半頃でしょうか、降りてみて愕然、そこは高速道路の出口のような場所で、何もない暗がりで、沢山いるはずのバイクタクシーはたったの2台だけ、しかも口を揃えて「60元」と言ってきます。1000円超です。他に手段はないように思えましたが、絶対ぼったくりですし、幸い天気は良かったので、タブレットでダウンロードしておいた映画を何本か見て、朝、公共のバス(2元)が走り出すのを待つことにしました。何だかここで足元見られてぼったくられるのが悔しかったので。結果、映画を2本見終わった所で通りすがりの車の人が(昼間はその辺りのガイドをしているそう)、二人で20元( 400円程)で良いと言ってくれたので、それで手を打つ事にし、何とか無事に目的地にたどり着いたのでした。

中国ではこういう予想外の出来事はよくあるので、怒るより、楽しむ方が良いようです。こうした旅のトラブルも、今ではいい思い出になっています。

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