私は結婚する前にパスポートを取得していて、結婚時にまだ何年も残っていました。パスポートを作り直すより、追記で名字が変わった旨を記してもらう方がずっと安くて手続きも簡単なので、そうすることにしました。それで私のパスポートの証明写真があるページには、未だに旧姓が記載されたままで、次のページを見ると、追記として名字の変更のことが記されています。その後何度か海外に行くことがあり、このパスポートのお陰でちょくちょく面白い(面倒くさい?)経験をしてきました。

中国の上海や広州に出入りする機会が何度かあったのですが、イミグレーションで大抵係員の手が止まり、「うん?」と考えたような顔をします。中国は夫婦別性の国ですし、そもそも「旧姓」の意味がわかりにくいだろうとは思います。そこで「名前が変わったのか?」など聞いてきてくれれば話は早いのですが、多くの場合私には尋ねず、同僚か上司のような人を連れてきて、ヒソヒソ話しています。変に口を出して睨まれるのは嫌なので、辛抱して待つしかありません。

その後、怪しい者ではないということがわかったらしく、ぶっきらぼうにパスポートを返され、時間がかかったことにも一切謝罪はありません。海外なんてこんなものですよね。中国出入国の際は大体そんな感じで、他の人よりは時間がかかる程度だったのですが、一度雲南省の昆明に行った時はびっくりしました。いつものように名前で引っかかったらしく、しばらく時間がかかっていましたが、その後列を外され、別の場所で待つように指示されました。そこでは他にも何人か待たされている人達がいて、皆中国人のようでしたが、どうも「問題あり」と見なされた人達のようです。

やっと私の番が来て、先程とは違う係員が私のパスポートと睨み合っていたのですが、「中国語できるか?」と聞かれ、「できる」と言うと、名前の事だけでなく、なぜ昆明に来たのか、どこを観光するのか、いつまでいるのかなど色々聞かれました。

全部きちんと答えたにもかかわらず、まだ疑いが晴れないようで(何の疑いかはわかりませんが…)、この旧姓と新性を証明できる何か他の証明書がないか聞かれました。あいにく運転免許証や日本の保険証は持ち合わせていず、説明してなんとかかんとか通してもらうことができましたが、こんなに入国するのに苦労したのは初めてでした。昆明は2014年3月に無差別殺傷事件が起きた場所なので、とりわけ警戒が厳しいのでしょう。

という訳で、今までの自分の経験から言うと、旧姓のパスポートはよく止められるし面倒なことも起きますが、目的地に入れてもらえなかったことはありません。海外旅行時は、時間と心の余裕を持ってさえいれば大丈夫でしょう。

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