外国人に挟まれて眠る共同部屋

学生のころ、中国語を専攻していました。せっかくだから語学力を試してみたいと思い、夏休みに中国に旅行に行くことにしました。初めての海外旅行でしたが、勉強も兼ねていたので、あえてツアーではなく飛行機のチケットだけを購入して、ホテルは現地で手配することにしました。

順調に北京に到着し、まずはその日の宿を探します。片言の中国語で何とか一泊抑えることができました。そこは、とてもきれいなホテルで外国人観光客も多く利用すするホテルです。当然ですが、料金が高くて長期滞在には向きません。それで、翌日は、北京市内の少しの観光をしたのちに、もっと安い宿を探すことにします。北京に旅行に来ているバックパッカーなどに声を掛け、安い宿の情報を集めます。日本人にも声を掛けましたが、外国の方からもたくさん情報を集めました。それで、ようやく見つけた宿が、共同部屋の宿です。料金は当時、日本円にして一泊数百円程度の激安です。そこに数日間連泊することにしました。

一つの部屋に10床ほどベッドが並んでいて、仕切りも何もありません。貴重品用の金庫もありません。とりあえず、空いているベッドに案内されたのですが、あまりきれいとは言えないところでした。ベッドも古く、横になると腰が異常に沈み込んでしまいます。枕の下には小さい虫がいたり、シーツはしわしわだったり、前日停まったホテルとは大違いです。

それでも、同じ部屋には周りにいろいろな国から来た旅行者がおり、みんなとてもフレンドリーに話しかけてきます。どこから来たのか、どこに行くつもりかなど、英語や中国語で片言の会話をするのはなかなか刺激的な経験でした。部屋に備え付けのシャワーは水しか出ないうえに、時間制限があり、順番待ちで浴びることができない日もあります。それでも、みんなワイワイと楽しく過ごしています。

初めての海外旅行は、外国の人に挟まれて眠るという刺激的な経験の連続でした。北京近郊の観光地を何か所か巡ったのですが、共同の宿が一番記憶に残っています。

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