約17年ほど前になりますが、当時カナダの東海岸にあるフランス語圏に住んでいて、もうすぐ帰国しなければならない時に、近いからヨーロッパに行こうと思い立ち、パリに行きました。

チャーター便が出ていて往復600ドルくらいでしたので、日本から行くことを考えたら格安です。

その頃、住んでいた町で知り合った日本人の友人がベルギーに引っ越していて、パリの北駅で落ち合おうとなりました。

もともと日本語のフランスのガイドブックは持っておらず、カナダで英語版を入手しましたが、一般的な感覚で考えると、行ったことも無い国の駅で、具体的に駅のどの場所か決めもせずに待ち合わせをするというのは、かなりな冒険ですね。

シャルルドゴール空港で、パスポートにフランスの入国スタンプを押印されるのを楽しみにしていたのですが、フランスに行かれたことのある方はご存知でしょうが、入国審査の係員に顔写真と名前が記載されているページを開いて見せながら通過するだけでした。

入国審査の係員もただニコニコしながら見ているだけ。アメリカとは大違いです。

これでは、何日にフランスに入国して、何日に出国したのかパスポート上の記念になりません。

パリ市内に入るための交通手段は、サインを見ながら進んで行き、RERという高速地下鉄に乗車する直前にインフォメーションの係員に確認をして北駅に行きました。

RERの降車場所から結構距離がありましたが、待ち合わせ場所の北駅に着いてから、さすがに少しウロウロと友人を探して歩きました。

15分ほどで友人と落ち合うことができ、一安心。

ふと駅の中を見ると、プリクラがありました。当時はプリクラは日本にしか置いてないと思っていたので、パリにもあるんだね!と言いながら友人とよく見ると故障していたようで、あと99回撮影とプリントができると表示されていたので、思わず2人で撮りまくってしまいました。

20枚くらい撮ったところで完全に故障したようで、動かなくなってしまいました(笑)

滞在予定は約一週間だったのですが、貧乏旅行なので滞在先は朝食付きのユースホステルで、友人が事前に予約を入れていてくれていました。

ですが2人部屋を予約したはずなのに、4人部屋だと受付で言われでしまい、友人が「英語で交渉してるからだめなのか。フランス語で話したら2人部屋があるかもしれない」と友人が言い出したので(フランス人はフランス語を話す人に親切だという説がありますし)、フランス語で話しかけてみると「フランス語話すの?それは良かった」と言われましたが、やはり4人部屋でした。

やってみなければ分からないのでスッキリしましたが、結果的には4人部屋の他の滞在者たちはイタリア人だったり、コロンビア人だったりカナダ人(英語圏の)だったり、フランス人だったりで、コミュニケーションを取れて良かったです。

ここで、カナダ人以外はみんな「英語が話せない」と言いながらも日常会話程度は話せるので、基準が違うことを感じさせられました。

ちなみに、カナダ人は私が当時住んでいた町の大学に通っていて、その大学は私のアパートのすぐ近くだったので話が盛り上がりました。

一緒の部屋になったフランス人と私が会話しているのを聞いて、「あなたって英語よりフランス語の方が上手なのね」と言われて複雑な気持ちになりました。日本人は英語教育のベースがあるにも関わらず、つたないフランス語よりも英語の方が下手ってことかなと・・・

ヴェルサイユ宮殿やノートルダム大聖堂、ルーブル美術館、オルセー美術館、エッフェル塔、シャンゼリゼなどを一緒に見た後、パリからモンサンミッシェルに日帰りで行けないかとの話になり、駅に行ってバスや列車の乗り継ぎ時間などを窓口で相談してみたら、申し訳なく感じるほど一生懸命調べてくれて、なんとか朝早く出て夜遅くに着くというものを見付けてくれました。

フランス人てすごく親切です!

更に建築に興味がある友人は特急列車でスペインのバルセロナに行ってガウディの建築物が見たいと言い出し、スペインに発ちました。

私は滞在の半分以上はパリを一人で見て回ったのですが、お互い独立しあって旅行するのもいいものです。

モンパルナス寺院、凱旋門は一人で行きましたが、凱旋門を登る為に並んでいたら、係員が「エレベーターが故障したのですが、いつ直るか分からないので、階段を使ってください」と言ったのです。

でも凱旋門は観光客ばかりで、全員がフランス語を理解できるわけではないので半分以上の観光客が係員の言ってることが理解できていませんでした。

たまたま近くに並んでいた観光客が「何て言ってるんだ?」と言っていたので、英語で内容を教えてあげるととても喜んでいました。

自分のことだけでなく、人のヘルプに使えるとこちらも嬉しいですね。

地上から屋上まで階段で登っていき、見えた景色は凱旋門を中心に道が四方八方に伸びていて、パリの町並みを適度な距離感で見ることができて大変美しかったです。

エッフェル塔の上からパリを見ても、パリの建物は高さが制限されていて高層ビルのようなものはあまりないのでエッフェル塔が高すぎて町並みの建物が小さく見えてしまうのであまり面白くないのです。

また、私がパリに行った時は、ダイアナ元妃がトンネルの事故で亡くなった直後だったので、トンネルの入り口にはたくさんの花が手向けられていました。つい涙が出てしまったのを覚えています。

パリの旅でとても感じたのは、「フランス語と英語は似ているから、フランス人はみんな英語を話せるのに、わざと英語を話さずにフランス語を話す」や「フランス人はフランス語を話す人には優しいが、フランス語を話さない人には冷たい」という説は、実は「フランス人は英語をほとんど話せず、フランス語しか話せないから親切にしたくてもできない」ということです。

Go とか Green さえも知らないフランス人はいるのです。

日本人も外国語で道やお店についてを聞かれたら、「日本語だったらちゃんと教えてあげられるのになぁ・・・」って思うことないですか?

あと、カナダではあまり日本人がいない町に住んでいたので、パリに行った時に、久しぶりにたくさんの日本人観光客を見たのですが、みんな姿勢が悪く歩き方もお尻を突き出したようにして膝を曲げてアヒルのように格好悪く歩いていることに気付きました。

姿勢良く、膝を伸ばして歩くだけで全く見栄えが違うのに、なんてもったいないと思ったのです。

話は逸れましたが、花の都パリは、夜は気を付けた方が良いと言うのは日本以外の国はみんなそうですが、佇んでいるだけで心が落ち着くようなワクワクするような、とても素敵な気持ちにさせてくれる街でした。

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