海外旅行でのカフェのほろ苦い思い出話があります。それは友人と中国の上海を訪れた時のことでした。豫園という地を観光していたとき、私たちと同じく観光客風の2人組の女性に日本語で「シャッターお願いします」と話しかけられました。快諾し写真を何枚か撮ってあげると話の流れで一緒に茶館に行くことになりました。茶館とは中国語で伝統的なカフェのことです。点心やお菓子をつまみながら美味しい中国茶がいただけるカフェだそうで、ガイドブックにも代表的な茶館が何軒か載っていました。

友人とも観光の合間にお茶しに行こうと事前に話していました。なので良い機会だし、偶然日本語の話せる近い年頃の女の子達に出会えたことで運命のようなものを感じ、この出会いを大切にしたいという気持ちが働いて同行することにしたのです。そして純粋だった私達は彼女らの行きたいという茶館へ行き、まんまと中国茶詐欺に引っかかったのでした。というのもなんとも間抜けなことに、中国から帰国するまでは私達2人とも詐欺だとは気づいていませんでした。500元で購入したお土産を会社の上司に渡したときに指摘されて初めて、中国茶詐欺という存在を知りました。カフェの店員さんを含め、詐欺をするような人達には到底見えませんでしたし、彼女らは本当にトークが上手でぐいぐい引き込まれて楽しい時間を過ごせたのも事実です。

彼女らの生まれ育った中国の田舎事情を面白おかしく説明してくれたり、日本のミュージシャンにも詳しくこちらに寄り添ったトークを展開してくれたり、詐欺だとは微塵も感じさせないナチュラルさでした。中国茶の飲み比べ解説やついてきた伝統菓子の成り立ちもわかりやすくて興味深かったです。あんなに親切な2人が詐欺師だったことはショックですが、充実した時間でもあったので友人と払ってしまった1000元ちょっとは勉強代と思い今では笑い話になっています。皆さんも中国でカフェに誘われた際にはご注意くださいね。

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